永遠のプロテイン問題なのである。
トレーニングをして、筋肉量を増やしたい人にとってプロテインの摂取の仕方は悩ましい問題である。いつ、どれぐらい、何由来のプロテインを取ればいいのか。
いつも、参考にしているサイト。
わたしはこういう「そもそも」論が好きだ。
科学的な常識と言われるものがコロッと覆ることが日常茶飯事だからだ。
記事によると「筋トレ後による筋タンパク質の合成感度の上昇は、少なくとも24時間は持続します。筋トレの効果を最大にするためには、この時間帯で如何にタンパク質を効果的に摂取するかが重要になります」とのことだ。
ところで、この一文で気がついた人もいると思うが、従来、プロテインは、ゴールデンタイムと呼ばれるトレーニング後30分以内に摂取することが推奨されていた。現在では、この常識は崩れ、「現在ではトレーニング後の24時間で最適な量のタンパク質を最適なパターンで摂取することがトレーニング効果を最大化させると考えられて」いるのだ。
では、24時間以内にどのように取ればいいのか。
その一つの回答が、次の記事で紹介されている。
参考にされたい。
袴田さんを自由に。
本当にひどい。
「1966年に起きた「袴田事件」で死刑が確定し、2014年の静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌元被告(82)の即時抗告審で、東京高裁(大島隆明裁判長)は11日、地裁決定を取り消し、再審請求を棄却する決定を出した。地裁が再審開始の根拠とした弁護側のDNA型鑑定について「信用性は乏しい」と判断した。一方で、袴田さんの健康状態などを考慮し、死刑と拘置の執行停止については維持した。弁護側は再審請求の棄却を不服とし、最高裁に特別抗告する方針。」
とある。
再審請求を棄却しつつ、死刑と拘置の執行停止については維持したとはどういうことだ。
特別抗告後の最高裁の判断が心配である。
早く自由にしてあげるべきだ。
今でも「死刑囚」なら、袴田さんの心は安まることはない。
マスコミが断罪するということ。
日大アメフト部の話だったり、何でもいいが、報道をみていて、マスコミは断罪するのが好きだなと思う。
「我こそは社会正義であり、悪は正さなければならない」といった言葉が聞こえてきそうだ。
いや、中には、明確に「正義」を振りかざす記者もいる。
しかし、彼らのやっていることは本当に正義なのか?
マスコミは、基本商売である。
自分がメシを食うための生業である。
カネに仕事が左右される。それが前提なのだ。
そんな立場の人間が、いかにも社会正義を振りかざして、自分は正しいと他を断罪する。
誰のために? 何のために?
彼らが事件を派手にすればするほど、彼らが激しく断罪すればするほど、読者や視聴者は「面白い」と飛びつくかもしれない。いや、飛びつくだろう。
もう一度いうが、事件は、彼らのめしの種なのだ。
面白くない事件はめしの種にならない。
読者が、視聴者が、いかに飛びつくかを計算して、事件を選別し、ニュースを提供する。
何のことはない。事件・ニュースはエンターテインメントなのだ。
そうやって、彼らはニュースを提供し、読者、視聴者が消費していく。
この陰で泣かされるのは、加害者と被害者、そしてその家族だ。
あらゆる詮索が加害者・被害者の双方の周辺に向けられる。
静かにしてほしいといっても顧みられることはない。
マスコミがメシを食えるようにするために、加害者も被害者も、その家族も奉仕しなければならない。
と、エビデンスもなく書いてしまったが、改めてデータをそろえて書こうと思う。
松本麗華さんのこと。
思い立って松本麗華さんのことを書こうと思った。
彼女は言わずと知れた、あのオウム真理教・麻原彰晃の娘さんである。
彼女のことを少しなりとも知ったのは、彼女が書いた『止まった時計』を読んだことがきっかけだった。
もちろん、オウム事件時のうんざりするほどの加熱報道の中、彼女の名前も出ていたから、何も知らなかったわけではない。しかし、本を読んでみて初めて、彼女がどれほどの困難の中を歩いてきたかを思い知らされたのだ。
念のため、書いておくが、彼女は何ら罪を犯している訳ではない。
しかし、変なたとえだが、おそらくは肝の据わった犯罪者ですら、尻をまくるであろうほどの荒波の中を生きることを余儀なくされてきた。
知らない人には、以下のページが簡単にまとめられている。
これらも、過去の話ならまだいいが、現在もあまり変わらない状況にあるようだ。
いつだったかは失念したが、近年も、大きな会社に彼女が資質を期待され、カウンセラーとしてスカウトされたが、契約を結んだにかかわらず、働き始める前に一方的に契約を切られたといった話をしていた。
どこのカウンセリング会社かも失念してしまったが、しっかりとした会社のイメージだった。そのしっかりした会社がスカウトし、契約したのだから、本人もしっかりと勉強してきたのだろう。
それが、おそらく出自による差別であろう、契約の破棄である。「スカウトしておいて?」だが、彼女が受けたショックは、我々が仕事を探して断られるときのダメージとは比較にならないのではないか。自分の努力ではいかんともしがたい問題で拒絶されるのだから、その絶望たるや想像にあまりある。
契約を切る決断をした人間は、一度自分がそうされてみたらいい。
一番いいたいのは、ここではない。
一番いいたいのは、いまだにこのような困難な人生を歩いている人が、ひたすら前向きに歩き続けているということである。
心ない人が、彼女に罵声を浴びせても、それでも真摯に対話する姿は感動すら覚える。
わたしには決してできない。
父親のことはさておき、彼女を応援していきたい。
東京新聞 対談「薩長史観」を超えて
この一連の記事が面白い。
長いけど、引用する。そんな馬鹿な? と思った。
おすすめです。
「半藤 日露戦争後、陸軍も海軍も正しい戦史をつくりました。しかし、公表したのは、日本人がいかに一生懸命戦ったか、世界の強国である帝政ロシアをいかに倒したか、という「物語」「神話」としての戦史でした。海軍大学校、陸軍大学校の生徒にすら、本当のことを教えていなかったんです。
海軍の正しい戦史は全百冊。三部つくられ、二部は海軍に残し、一部が皇室に献上されました。海軍はその二部を太平洋戦争の敗戦時に焼却しちゃったんですね。司馬さんが「坂の上の雲」を書いた当時は、物語の海戦史しかなく、司馬さんはそれを資料として使うしかなかった。
ところが、昭和天皇が亡くなる直前、皇室に献上されていた正しい戦史は国民に見てもらった方がいいと、宮内庁から防衛庁(現防衛省)に下賜されたんです。私はすぐ飛んでいって見せてもらいました。全然違うことが書いてある。日本海海戦で東郷平八郎がロシアのバルチック艦隊を迎え撃つときに右手を挙げたとか、微動だにしなかったとか、秋山真之の作戦通りにバルチック艦隊が来たというのは大うそでした。あやうく大失敗するところだった。
陸軍も同じです。二百三高地の作戦がいかにひどかったかを隠し、乃木希典と参謀長を持ち上げるために白兵戦と突撃戦法でついに落とした、という美化した記録を残しました。日露戦争は国民を徴兵し、重税を課し、これ以上戦えないという厳しい状況下で、米国のルーズベルト大統領の仲介で、なんとか講和に結び付けたのが実情でした。
それなのに「大勝利」「大勝利」と大宣伝してしまった。日露戦争後、軍人や官僚は論功行賞で勲章や爵位をもらいました。陸軍六十二人、海軍三十八人、官僚三十数人です。こんな論功行賞をやっておきながら国民には真実を伝えず、リアリズムに欠ける国家にしてしまったんですね。」